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阪大のiPS心筋シート治療を承認、世界初の臨床研究開始へ 厚労省

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阪大のiPS心筋シート治療を承認、世界初の臨床研究開始へ 厚労省

 心不全は、息切れやむくみが起き、心臓のポンプ機能が少しずつ悪化する病気。推計患者数は100万人以上で、高齢者を中心に増加傾向にある。

医療応用の裾野広げる

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った心臓の細胞を、重い心臓病の患者に移植する再生医療が国に条件付きで承認された。命に関わる病気への適用であり、日本がリードしてきたiPS細胞を使った再生医療の裾野を広げることになる。安全性や有効性を確かめながら慎重に進めることが必要だ。

 iPS細胞の再生医療は、人のiPS細胞開発から約10年が経過し、本格化しつつある。理化学研究所などのチームは世界で初めて、目の病気の患者に対する臨床研究を手掛けた。この先も、パーキンソン病や脊髄損傷を治療する計画があり、骨の難病や遺伝性の難聴の患者から作ったiPS細胞を薬の開発に使う研究も進んでいる。

 今回の大阪大の臨床研究は開胸手術を伴い、患者の負担は少なくない。移植した細胞が正常に機能するのかなど、慎重に見極めるべき項目も多い。iPS細胞への期待に応え、後に続く治療を円滑に進めるためにも、大阪大には信頼性の高い研究を着実に進めることが求められる。

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