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決まらぬ候補地、計画迷走。大津の消防署の移転。浸水予想区域、調整池予定地…。市提案は現実性ない土地

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 ただ、いずれも実現させるのは困難な土地ばかりだ。

 大津市の防災マップによると、別所合同宿舎は災害時に0・5メートル以下の浸水が予想される。また、近畿財務局によると、現在、そもそも売却を検討していないという。

 総合運動公園の多目的広場は財務省から市が無償で借り受けており、購入するなどの必要がある。国体記念広場は車道に十分面していない。伝統芸能会館駐車場にいたっては、市道路・河川管理課によると、集中豪雨などの際、一時的に雨水などをためる「調整池」に指定されている。付近に調整池となる別の敷地を確保できない限り、不可能だ。

 昨年12月、議会にこれらの案が提示されると、議員からは疑問を呈する声があがった。今年3月の市議会総務常任委員会でも、市消防局は同じ6案を提示。しかも、各案に関しデメリットを中心に記した資料を配布するという「本気度が疑われる」(市議)対応となった。

 市消防局は「現在検討、検証を行っている中で、具体的な決定時期のめどはない」と説明。市議からは「予算をつけて外部のコンサルに委託するなどしっかり調査すべきだ」や「ここだという場所を決めてほしい」などの声があがった。

 6月通常会議で新たな案を提示できるかが焦点だが、見通しは厳しい。1つには「そもそも候補地がない」事情があるという。

 中消防署は、市中心部の中央学区や京都市山科区との境に近い藤尾学区など7学区を管轄する。そのうち、浸水が予想される琵琶湖岸付近は移転先として対象外。そのほかはすでに住宅地だったり、山間部だったりして「適当な土地はなかなか見つからない。かといって管轄地域外に移転するわけにもいかない」(市関係者)という。

 市庁舎の別館整備計画がが事実上棚上げになっているなか、中消防署の移転も先行きが見えない状況が続きそうだ。

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