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【依存~家族のかたち(3)】「子供支配」は家庭での居場所守るため 「機能不全家族」の実態 

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【依存~家族のかたち(3)】
「子供支配」は家庭での居場所守るため 「機能不全家族」の実態 

母親との異常な関係から抜け出せず、ゲームセンターに入り浸り、7年間もニート生活に。大山明さんの生活はすさんだ(写真と本文は関係ありません) 母親との異常な関係から抜け出せず、ゲームセンターに入り浸り、7年間もニート生活に。大山明さんの生活はすさんだ(写真と本文は関係ありません)

自分では何も考えず、動けない人間に

 親による手助けの頻度が増したり、無理強いが続いたりすれば、子供は自立できなくなる。大山の場合もそうだった。

 母による支配が続いた結果、大山は「言うことを聞かないと捨てられる」という思いを抱くようになった。追い詰められ、心を「支配」され、母の命令に盲目的に従った。しかし、それが反動となって不登校。1年後に復学し、高校は卒業したものの、その後は何もする気が起きなくなった。昼ごろに起き、毎日のように地元のゲームセンターに入り浸り、深夜の閉店までひたすら時間を潰した。ゲームをする金は母からせびった。

 強い結びつきもなければ、緩やかでも支え合うことのない家庭の中で、大山は、自分では何も考えず、動かない人間になっていた。

鬱屈を子供にぶつける母

 実は、母も家庭の中で追い詰められ、そのはけ口を大山らに求めていた。大山の家庭は父方の祖父母との3世代同居だった。祖父は気性が荒く、酒を飲んでは暴力を振るった。祖母は家事を全て母に押しつけ難癖をつけた。

「アル中の父、高圧的な母」…自分の育った環境と同じ、だからこそ

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