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【依存~家族のかたち(3)】「子供支配」は家庭での居場所守るため 「機能不全家族」の実態 

母親との異常な関係から抜け出せず、ゲームセンターに入り浸り、7年間もニート生活に。大山明さんの生活はすさんだ(写真と本文は関係ありません)
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  滋賀県出身の大山明(32)=仮名=は、高圧的な母に子供のころから支配されてきた。家庭や子供に無関心の父と、家庭に無関心を装う兄弟たち。まさに「機能不全家族」の構図だ。祖父母からも“いじめ”を受けていた母は、家庭の中で自らの居場所を求めるため、大山を支配していた。

家庭では誰にも頼れず、誰も居場所がなかった

 「母の傀儡(くぐつ)(操り人形)だった」。高校卒業後の7年間、仕事も就学もしない「ニート」だった滋賀県出身の大山明(32)=仮名=は、かつての自分をそう表現する。

 幼い頃から、母は命令口調で、勉強や手伝い、部屋の片付けを指示してきた。言われた通りにできなければ、容赦なく罵声が飛んだ。常に顔色をうかがった。母とは対照的に、父は工務店勤めで毎晩のように酔っ払っていた。キャッチボールどころか、話をした覚えもなかった。

 学校にも居場所はなかった。級友から大きな耳をからかわれ、「サル」と呼ばれ無視された。へらへらと笑ってその場を取り繕い、本心を隠した。波風を立てないことが一番傷つかない方法だと悟っていた。

 高校は、授業を自分で選択できる総合学科に行きたかったが、母の意に沿って公立の普通科を選択。親友もできないまま、高3の6月、登校の途中で足が前に進まなくなり不登校が始まった。

 家庭や子供に無関心の父と、子供を一方的に支配しようとする母、そして、同じような立場だった1歳上の兄と6歳下の妹。家庭では誰にも頼れなかったし、誰もが居場所がなかった。

鬱屈ぶつける母…子供は自分で何も考えず動けぬ人間に、そして…

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