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【サッカー】メッシもお気に入り! ロシアW杯公式球「テルスター18」新たなドラマ生むか 原点の白黒モデル

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メッシもお気に入り! ロシアW杯公式球「テルスター18」新たなドラマ生むか 原点の白黒モデル

テルスター18はアルゼンチン代表のメッシも大のお気に入りだ(AP) テルスター18はアルゼンチン代表のメッシも大のお気に入りだ(AP)

 6月14日の開幕まであと約1カ月に迫ったサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会。プレーや勝敗に大きく影響する公式試合球の性能が注目されている。今回、採用されるのはアディダス製「テルスター18」。1970年大会の公式球がモデルだが、製法には最新技術が用いられ、選手が思い通りにパスやシュートを狙うことができるよう精度を高めているのが特長だ。アルゼンチン代表のメッシ(バルセロナ)ら選手の評判は上々。世界を熱狂させる祭典の盛り上げにひと役買いそうだ。

 テルスター18は今季からJリーグでも導入されている。「蹴ったときに力が伝わりやすく、力強いシュートが蹴れる」。日本代表入りが期待されるFW杉本健勇(C大阪)は、この最新球の長所を実感している。

 メッシも国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトで「新しいデザイン、色づかい、すべてが気に入っている」と語った。

 ●思い通り

 テルスター18は「選手が蹴りたいところに思い通りに蹴ることのできるボール」をコンセプトにしている。選手の蹴る力や方向がボールに正確に伝わり、芸術的なパスワークや狙い澄ました豪快なシュートが期待される。

 選手の足元の感覚に合う「正確性」は、最新技術で裏打ちされている。アディダス社が用いている「サーマルボンディング製法」と呼ばれる高度な熱接合技術は、縫い目のないボールの製造を可能にした。縫い目があるボールは、糸があるため表面の硬度を均一にできず、蹴った際の反発力に強弱がでてしまう。

 縫い目をなくしたことで表面の硬度が均一化され、ボールのどこを蹴っても、同一の反発力が出る。また、テルスター18は空中でもブレにくく安定性も前回大会に比べ、より増しているという。

 ●原点回帰

 今回のボールは、1970年W杯メキシコ大会の公式球「テルスター」がデザインのモチーフになっている。

 60年代までは茶色の皮革のボールが主流だったが、W杯ではメキシコ大会で白黒モデルを初採用。テレビのモノクロ放送でボールがはっきりと映るよう「テレビ時代のスター」として取り入れられた。公式球は近年、カラフルな色と柄が取り入れられる傾向にあったが、今回は“原点回帰”のモデルになった。

 過去にはボールが試合の命運を分けたことがあった。日本代表がベスト16進出を果たした2010年南アフリカ大会。1次リーグデンマーク戦で本田圭佑が「無回転FK」でゴールを決めた。

 この大会で使用された「ジャブラニ」は、ブレ球を生み出すとされ、「GK泣かせのボール」とも言われた。

 進化を続けるサッカーボール。ロシアの舞台でどんなドラマを演出するのだろうか。(吉原知也)

■サッカーW杯の公式試合球

 大会              名称

 1970年メキシコ大会     テルスター

   74年西ドイツ大会     テルスタ-

   78年アルゼンチン大会   タンゴ

   82年スペイン大会     タンゴ・エスパーニャ

   86年メキシコ大会     アステカ

   90年イタリア大会     エトルスコ・ユニコ

   94年米国大会       クエストラ

   98年フランス大会     トリコロール

   02年日韓大会       フィーバーノバ

   06年ドイツ大会      +チームガイスト

   10年南アフリカ大会    ジャブラニ

   14年ブラジル大会     ブラズーカ

   18年ロシア大会      テルスター18

   ※70年大会からアディダス社が製作

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