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【ビジネスの裏側】ワコールが「世襲」しなかった理由 31年ぶりトップ交代

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 激動の時代を託す

 安原氏は岡山県出身。同志社大商学部を卒業後、会社に将来性を感じてワコールに入社した。中国に8年半駐在し、新規事業の立ち上げに関わった。量販店向けのブランド「ウイング」、百貨店と専門店向けのブランド「ワコール」の事業本部などでキャリアを重ねた。

 塚本氏は「現状を正しく認識して、次の予見を立てて実行することが大事だ。ぼくの持っていないものを持っている安原氏なら経営を任せられる」と期待を込める。

 インナーウエアの業界には近年、大きな変化が起きている。ユニクロがブラジャーを投入するなど競合が激化しているほか、インターネット通販の拡大で販売戦略は大きな変更を迫られている。ワイヤのないブラジャーが人気を集め、ファッション性から機能性へと消費者の好みも変わりつつある。

 そんな中、来年度からスタートする新しい中期計画を策定するにあたって、安原氏をトップに据えるべきとしてこのタイミングで引退を決断したという。

 「好き勝手はできない」

 ワコールは塚本氏の父、幸一氏が昭和24年に京都で創業。塚本氏が62年、2代目として後を継ぎ、31年にわたって社長職を務めている典型的な同族企業だった。大胆な路線転換だが、親族に社長職を譲らなかった理由として、塚本氏は「上場企業だから塚本家が好き勝手をすることはできない」と説明する。

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