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【実録 韓国のかたち】第4部(5)莫大な投資の約束「11年も待った」 金正恩の“嫌み”にも文在寅は上機嫌

板門店南側の「平和の家」で「板門店宣言」に署名する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)と韓国の文在寅大統領=4月27日、板門店(朝鮮中央通信=朝鮮通信)
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約束を交わしては破り…の歴史

 「金日成(キム・イルソン)と話し合ったって仕方ないだろう」

 初の南北首脳会談と一部で評される70年前の「南北連席会議」を前に後の韓国初代大統領、李承晩(イ・スンマン)が発した言葉だが、南北間では実際、約束を交わしては破ることが繰り返されてきた。

 4月27日、板門店(パンムンジョム)の韓国側施設「平和の家」で韓国大統領、文在寅(ムン・ジェイン)との会談に臨んだ朝鮮労働党委員長、金正恩(キム・ジョンウン)は冒頭のあいさつでこう話した。

 「いくら良い約束や文書があってもそれを守らなければ意味がない」

 会談後に発表された「板門店宣言」を読むかぎり、金正恩が言及した「約束」とは、2007年、文在寅が韓国大統領秘書官として正恩の父、金正日(ジョンイル)に面会したとき交わした約束とみられる。当時の大統領、盧武鉉(ノ・ムヒョン)は北朝鮮経済を底上げするための莫大な投資を約束したのだ。

 金正恩は「11年の歳月が長かった」とも言った。約束の履行を11年も待ったという嫌みにも聞こえたが、そこまで考えなかったのか文は終始上機嫌だった。

「非核化の約束」は問いたださず

 むしろ文は、会談の場で1992年(発効)の南北非核化宣言における北朝鮮の「非核化の約束」を問いただすべきだった。

 91年12月31日、南北は「朝鮮半島の非核化に関する共同宣言(非核化宣言、発効は92年2月)」に署名した。6項目からなる「非核化宣言」の序文にはこう記された。  

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