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福岡タクシー暴走「ブレーキが全く踏み込めなかった」 被告と検察が全面対立

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福岡タクシー暴走「ブレーキが全く踏み込めなかった」 被告と検察が全面対立

 病院ラウンジにタクシーで突っ込み、10人が死傷する事故を起こしたベテランドライバーは法廷で、運転ミスを否定する自らの主張を約10分間にわたって展開した。福岡地裁で10日に開かれた初公判。松岡龍生被告(65)は「ブレーキが鉄板のようで全く踏み込めなかった」と述べ、検察側と全面対立する姿勢を鮮明にした。

 グレーのスーツ姿で入廷した松岡被告は証言台の前に立ち、用意した文書を手にして当時の状況を説明した。「ブレーキを必死に踏んで何とか止めようとしたが、どんどん加速していった」。裁判長に強い口調で訴え続け、「暴走時は極限状態になり、完全に意識を喪失した」とも主張。意識を取り戻したのは病院の壁に衝突した後だったと振り返った。

 関係者によると、松岡被告は乗務歴が30年以上で、事故当時は個人タクシーを営業していた。車は約6年前に新車で購入。これまで事故を起こしたことも、ブレーキの不具合が確認されたこともなかったという。

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