産経WEST

【実録 韓国のかたち】第4部(3)北の“付き添い役”と批判されても…「統一」のためなら共産主義勢力とも手を結ぶ

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【実録 韓国のかたち】
第4部(3)北の“付き添い役”と批判されても…「統一」のためなら共産主義勢力とも手を結ぶ

板門店南側の「平和の家」での夕食会で韓国の文在寅大統領(右)と歓談する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=4月27日(朝鮮中央通信=朝鮮通信) 板門店南側の「平和の家」での夕食会で韓国の文在寅大統領(右)と歓談する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=4月27日(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

 当時の朝鮮半島は日本の統治下にはあったが、南北はひとつだった。48年の建国は北朝鮮を抜きにした分離選挙でできた単独政府だから正統性は認められないという主張だ。

 臨時政府で同志だった李承晩(イ・スンマン)と金九が決別することになった決定的な理由も統一政府樹立をめぐる意見の違いだった。金九は民族が一つになれるなら金日成の共産主義勢力とも手を結ぶつもりだった。

 終戦直後から朝鮮戦争が勃発する50年6月までの期間を韓国では「解放空間」と呼ぶ。日本支配からの解放後、朝鮮半島で真っ先に主導権を握ったのは左翼勢力を代表する呂運亨(ヨ・ウンヒョン)、金日成(キム・イルソン)・朴憲泳(パク・ホンニョン)が率いる急進的共産主義勢力、朝鮮共産党だった。

 朴は当初、呂と活動をともにするが決別し、46年霊柩(れいきゅう)車に隠れて北へ入る。後に北朝鮮で内閣副総理などを務めた。朴が北へ渡った後の47年7月、呂は暗殺された。

 南朝鮮(当時)では金日成と統一政府をつくることに懐疑的な世論が高まり、主要政治家の多くが南の単独政府樹立を主張するようになったが、同年12月、単独政府派の著名言論人、張徳秀が自宅で射殺されるなど世情は混乱を極めた。

朝鮮半島を「ソ連の衛星国家にする」…米国の反対を押し切り、平壌へ…

関連ニュース

「産経WEST」のランキング