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【世界を読む】格差を解消できない中国の教育…背景に特有の戸籍制度

 今の日本では、教育に関して、都市部と地方では大きな格差はない。しかし、中国ではずいぶんと事情は異なるようだ。中国の都市部では従来の詰め込み型教育から個性重視教育に価値を見いだす家庭が増えるなど大きな変化が見られる一方、国民の多数を占める農村部では地方政府の財政難で慢性的な教師不足に陥り、子供の就学率は依然低い。経済成長を持続させる上で大きな不安材料だが、中国政府が本格的なてこ入れを図っても抜本的解決策は見えてこない。背景には、生まれた地域で国民の戸籍を分ける中国特有の「戸籍制度」も関係しているという。教育格差を生む制度とは、どのようなものなのか。(桑村朋)

北京市立育翔小学校で吹奏楽を練習する子供たち。中国の都市部では、勉強一本だけではなく、クラブ活動など個性を育む教育に価値を求める家庭も増えている=2017年12月4日、中国・北京市
北京市立育翔小学校で吹奏楽を練習する子供たち。中国の都市部では、勉強一本だけではなく、クラブ活動など個性を育む教育に価値を求める家庭も増えている=2017年12月4日、中国・北京市
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都市部では個性育む教育に注目集まる

 昨年10月の中国共産党第19回全国代表大会。習近平総書記は「教育事業を優先的に発展させる」と力を込めた。また、党教育部幹部は前回大会以降の5年間の政策で、都市部の大学に入った農村部の学生が増加したと成果を強調し、「一人一人に公平で質の高い教育を提供する」と約束したという。

 中国政府が目指すのは、義務教育の都市部と農村部の一体的な発展だ。「北上広深(北京、上海、広州、深セン)」など都市部の学校では、すでに基礎教育は先進国と比べても遜色ないレベルで行われている。実際に訪れてみると、「共産主義」の国とは思えないほど、個性を重視した教育が取り入れられていた。

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