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【地球を掴め国土を守れ】技研製作所の51年(16)時代が追い風「サイレントパイラー」開発へ始動

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 「杭の上に載っかった機械が、その杭の引き抜き抵抗力を反力として次の杭を押し込むというイメージをラフスケッチした。さて、これを誰につくってもらえばいいのか。高校の先輩に相談に行ったところ、『そりゃ、器用な垣内さんがえいろう』ということになった」

 昭和48年の夏の終わり、北村が構想を説明すると「そりゃ、面白い。やってみよう」。垣内のこの一言で二人三脚の挑戦は動き出し、仕事を終えると高知市内の居酒屋で2人が知恵を出し合う日々がしばらく続くことになる。

 49年は、俳優の石原裕次郎とともに「戦後社会を牽引した」プロ野球、読売巨人軍の長嶋茂雄が現役を引退。喧噪(けんそう)な成長期から生活の質を問う安定期へ社会のムードが移行していった変わり目の年だった。そうした時代の空気は、無公害のサイレントパイラー普及への追い風となったのである。

=敬称略

 首都直下、南海トラフの地震や多発する水害の危機が迫る中、独創的な工法が注目を集める「技研製作所」は創業50年を迎えた昨年、東証1部上場を果たした。この連載では、北村精男が一代で興した同社が、世界企業として発展してきた半世紀を追う。

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