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【名作映画を見てみよう!】高畑勲監督の切れ味鋭い風刺に脱帽 「平成狸合戦ぽんぽこ」(平成6年)

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【名作映画を見てみよう!】
高畑勲監督の切れ味鋭い風刺に脱帽 「平成狸合戦ぽんぽこ」(平成6年)

高畑勲監督 高畑勲監督

 宮崎駿(みやざき・はやお)監督と共に日本アニメの礎(いしずえ)を築いたアニメーション映画監督の高畑勲(たかはた・いさお)さんが4月5日、82歳で亡くなりました。

 東大仏文科を卒業後、東映動画に入り、宮崎監督と出会った後「アルプスの少女ハイジ」や「ルパン三世」「母をたずねて三千里」といったテレビアニメの名作を演出。

 宮崎監督の映画「風の谷のナウシカ」(昭和59=1984=年)のプロデュースを経て、宮崎監督とスタジオジブリを設立。2人でヒット作を量産し、日本アニメの質を世界に通用する映像芸術に引き上げました。

 そんな高畑監督の代表作といえば、多くの人が、戦争孤児の兄と妹を描いた「火垂(ほた)るの墓」(昭和63年)を挙げるのですが、やはり「平成狸合戦(たぬきがっせん)ぽんぽこ」(平成6=1994=年)に軍配を上げたいところです。

 多くの狸たちが楽しく暮らす自然豊かな多摩丘陵で昭和40年代のはじめ、「多摩ニュータウン」の建設計画が持ち上がります。

 狸たちは建設計画を阻止するため一致団結。人間や妖怪に変身する術「化学(ばけがく)」の復興と「人間研究」に取り組み、対決姿勢を強めていくのですが…。

 擬人化(ぎじんか)された、ひょうきんで楽しい狸たちが一瞬で人間や妖怪に変身する場面の巧(たく)みさに今も驚かされるのですが、むしろ、アニメでありながら、社会に向けられた切れ味の鋭い風刺や、いい具合に皮肉の効いた物語展開にうならされます。

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