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【関西の議論】「認知症カフェ」全国へ マクドやスタバでも、患者や家族の受け皿に 

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 女性が父親の異変に気がついたのは28年夏。父親から「自宅に知らない人間が入り込んでいる」と困惑した様子で電話がかかってきたのがきっかけだった。認知症と診断された後も、日常生活を送る上では問題なかったが、徐々に症状は悪化した。女性の名前を思い出せなくなったり、夜中に「殺される」と叫ぶようになったりしたという。

 そんな中、女性は昨年9月に父親を施設に入所させることを決断。施設にカフェが開設されることを知り自分も通い始めた。当初は「父は自宅で家族と過ごしたかったはず」と悔やんだが、そこで知り合った認知症患者や介護経験者の体験や気持ちを聞くうちに、「自分ができる範囲で介護を頑張ろう」と思うようになった。今では週1回ボランティアとしてカフェに足を運んでおり、「自分と同じような不安を抱えている人は多いはず。少しでも力になれれば」と意気込む。

 一方、カフェを利用するのは入所者が4分の3を占め、外部から認知症の高齢者らが参加することは少ない。運営を担当する脇田英二さん(55)は「『カフェは認知症の人が行く場所』という固定観念がある」とした上で、「格安のコーヒーを飲みに行こうという気分でもいいので、ぜひ立ち寄ってほしい」と話す。

全国4267カ所に普及

 認知症カフェが広がる背景には、厚労省の調査で全国の認知症高齢者が27年時点で約520万人に上り、37年には高齢者5人に1人の約730万人に達すると推計されたことにある。厚労省は27年に認知症の総合戦略「新オレンジプラン」を発表。30年度から全市町村での同カフェ開設を目標に掲げたため、全国で一気に普及が進んだ。

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