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【上島達司の琥珀トーク】(2) 飛び跳ねるヤギ目撃が「ルーツ」

コーヒー発見物語「ダンシング・コート」
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 人はいつからコーヒーを飲むようになったのか。歴史は1000年以上もさかのぼる。舞台はアフリカ東部のエチオピア。世界的な人気銘柄「モカ」の産地として知られ、今も南部から西部にかけての森林地帯には、コーヒーの原種が自生している。

 この地でのコーヒー発見の代表的な物語の一つが「Dancing Goat」(ダンシング・ゴート)。ヤギ飼いの少年カルディが赤い実(コーヒーの実)を食べて飛び跳ねているヤギの姿に驚き、修道院の院長に相談して恐る恐る一緒に口にしてみると、全身に精気がみなぎり、元気になったという内容。これが人とコーヒーの最初の出合いであったと伝えられている。

 その後、コーヒーは、エチオピアから中東のアラビア半島に伝わり、イスラム教徒の深夜の厳しい勤行をやわらげる秘薬として用いられた。コーヒーの薬理効果が当時すでに、文献に残されている。それは、イラクの医師であり哲学者、天文学者でもあったラーゼス(850~922年)の臨床結果。コーヒーの種子の煮出し汁を患者に飲ませると、消化、強心、利尿の効果があったと記録されているらしい。

 10~15世紀には、アラブの国々にコーヒーが伝播(でんぱ)する過程で、いつしか、火で煎(い)るという知恵に遭遇し、コーヒー本来のおいしさが引き出され、素晴らしい香りの飲み物となった。アラビア半島から欧州、アメリカ、アジアなど、世界中に飲用が広がり、多くの人々を魅了した。

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