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【関西の議論】京都の注目エリアに小学校新設 市内で26年ぶり、児童急増で

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 5年前に長女の入学を機に御所南小の学区内に転居した医師の男性(42)は「4人の子供全員を私立に通わせるのは難しい。いい公立小学校に通わせたくて引っ越した」。

 このように学区外から転居してくる児童が多く、増加する児童数に既存の施設だけでは足りずにプレハブ教室などで対応するようになった。その結果、市教委は9学区のうち、御所の東側で隣り合う春日、銅駝(どうだ)の2学区を分離させて御所東小の新設を決めた。

日本初の学区制

 「番組小学校がどんどんなくなる中で、春日小(平成7年閉校)跡地にまた小学校ができて本当にうれしい」

 春日学区自治会の松本修一会長(68)は語る。他の都市部でも子育て世帯の都心回帰の傾向は強まっているが、京都市で26年ぶりとなる小学校の新設は、地元には別の意味合いをもたらした。

御所南小学校から分離独立して開校した御所東小学校=4月3日、京都市上京区
御所南小学校から分離独立して開校した御所東小学校=4月3日、京都市上京区

 そこには、小学校の成り立ちが他の地域とは少々異なる京都の事情がある。京都では150年前、幕末の動乱や、東京への遷都でまちが衰退するなか、都市再興には教育が不可欠だという考えの下、室町期から続く「町組(ちょうぐみ)」と呼ばれる自治組織ごとに小学校を建てることが計画された。

 明治2年に有志の寄付で、町組を再編した「番組」ごとに64校の小学校が開校した。これが番組小学校だ。同5年の明治政府による「学制」創設に先立つもので、番組小は「日本初の学区制小学校」とされる。

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