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糸を使わない不思議なミシン 奈良の企業「世界に広めたい」 体験教室も開催

ニードルパンチミシンで作業する田中茂樹社長(中央)とスタッフ=奈良市
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 特殊な針で繊維を絡めることにより、糸を使わずに複数の生地を貼り合わせる技法「ニードルパンチ」を用いたミシンを奈良市の企業が生み出し、脚光を浴びている。「タナカアンドカンパニーリミテッド」(同市学園北)。海外のアパレル会社やデザイナーからも発注が相次いでおり、田中茂樹社長(53)は「誰もが簡単に斬新なものを生み出せるミシン。世界中に広めていきたい」と意気込んでいる。(森西勇太)

 マンション一室にある同社事務所。スタッフがミシンのリズミカルな音を響かせながら、別々の生地に針を通していく。すると、デニム生地にチェック柄の模様がうっすらと浮かび上がった。

 ニードルパンチミシンの針は用途に応じ、7本仕様▽12本仕様▽36本仕様-の3種類があり、それぞれに小さな突起物のような「返し」が付いている。生地を重ねた状態で繰り返し針を通すと、互いの繊維が絡み合って貼り合わせられるという仕組みだ。

 通常の縫い物よりも強度は劣るが、糸がいらず、それゆえ小さな針穴に糸を通す面倒な作業も不要。さまざまな素材を掛け合わせることで、縫い物では表現できないデザインも可能になった。ドレス用の薄い生地にも応用できるといい、手軽に始められるのもメリットだ。

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