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【維新150年 大阪の痕跡を歩く】勝海舟と西郷隆盛の初会談は「大坂」

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 時代は、長州追討(第一次長州征伐)の勅命を受けて、21藩に出兵命令が出されていたころ。連合軍参謀だった西郷の目的は、軍艦奉行である勝を厳しく詰問することだった。征長の号令をかけながら、「長州処分」に煮え切らない幕府の対応に我慢ならなかったのである。

 だが、勝の返答がすごかった。

 会談の内容について、維新後、勝は「彼の問うに任せておれは幕府(の)今日の事情をいっさい談じて聞かせた」=氷川清話(ひかわせいわ)=と振り返るにすぎなかったが、新聞などに語ったところを、江戸っ子風現代語でまとめると、大略次のようなものだったのだろう。

 《あんたがいうように今の幕府は腐っちまって、政権を担当する能力なんてないさ。なのに薩長が相争って内乱にでもなってみろ、それこそ外国の思うつぼで、日本は清みたいになっちまうぜ。ここは幕府も諸藩もわだかまりを捨て、一緒に立ち向かうしかないんだよ》

 幕府重臣が現体制を否定し、列藩連合による共和制ともいえる新たな政治システムを論じる。勝が見据えていたのは「日本」という国家の行く末で、それを西郷に託したのである。

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