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【関西経営者列伝】「現状に満足するな」挑戦の社風 ナカバヤシ・辻村肇社長(1)

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 《昭和51年に入社した辻村氏は、安克氏からさまざまな教えをくみ取った》

 事業意欲が旺盛で、アイデアにあふれ、決断力に優れた人でした。まだ家内制手工業的な製本所が主流だった時代、年商と同じくらいの資金を投じ、米国製の機械を買った。全国の大学図書館からの製本・補修を一手に引き受けるのが狙いでしたが、これが当たった。いち早く機械化したことでコストパフォーマンスで優位に立ち、この分野で国内シェア7割を取ることにつながりました。

 ただ、大学図書館からの受注は年度末や夏休み期間に集中し、そのほかは閑散期になる。何か新しいことをと考えた末、昭和34年からは手帳の製造販売を始めました。当時は営業力のある専務もいたそうで、1964(昭和39)年東京五輪に合わせて五輪マークの入った手帳を出す権利が取れ、同じ年に大手自動車メーカーから企業手帳の発注を受けることもできた。おかげさまで、企業手帳は今も年間千数百万冊の注文をいただいています。

「フエルアルバム」 時流に乗りヒット

 《昭和43年に発売したフエルアルバムも、安克氏が考案した》

 手帳も軌道に乗りましたが、製本・補修事業と同様、受注時期に偏りがある。年間を通して売れる物をとたどりついたのが、写真台紙のフィルムをはがすだけで簡単に貼れ、なおかつ台紙を増やせるフエルアルバムです。当時のアルバムは面倒なのり付けが必要だったり、写真が1冊のアルバムに収まりきらなかったりする難点がありましたが、これを一気に解消した画期的な商品でした。

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