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LGBT配慮のレインボーマーク 当事者指摘で掲示中止に 大阪市の多目的トイレ

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LGBT配慮のレインボーマーク 当事者指摘で掲示中止に 大阪市の多目的トイレ

大阪市の浪速区役所の多目的トイレに掲示されていたレインボーマーク。現在は外されている(大阪市提供) 大阪市の浪速区役所の多目的トイレに掲示されていたレインボーマーク。現在は外されている(大阪市提供)

 LGBT(性的少数者)への配慮として、大阪市が庁舎などの多目的トイレで掲示していた「レインボーマーク」の使用を3月末でとり止めたことが20日、分かった。身体や心の性別に関わらず誰でも自由に利用してほしいという狙いで平成26年度に淀川区から始まった取り組みだが、一部の当事者から「マークがあることで逆に使いづらい」という指摘を受けた対応だという。

 大阪市では、25年に同区が「LGBT支援宣言」を行ったことを契機にLGBTに配慮した取り組みが進み、29年度からは全区に広げて実施。区役所への申請書類の性別記入欄の見直しや、窓口対応にあたる職員向けに配慮すべき点などをまとめた手引書の作成などを進めている。

 庁舎や区民センターの多目的トイレの案内改善もその一環。これまでは特に決まりはなく、車いすのマークなどを貼り付けるところが多かったが、市はLGBTへの配慮として、「誰でも利用できます」という表示や、LGBTを象徴するレインボーマークの掲示を各区に提案。29年度中に市内約240カ所の施設で対応を完了させる予定にしていた。

 しかし2~3月、LGBT当事者からマークの掲示中止を求める声が複数、寄せられた。市によると「マークがあるトイレを使うことで、LGBTと知られるのではないかと恐れを感じる」などといった意見だったという。

 こうした声を受け、市が当事者団体や有識者に話を聞くと、「社会的な理解が深まる」などと掲示に肯定的な意見もあったが、偏見につながる懸念や、「そもそも多目的トイレは性別に関係なく誰でも使用できる」と指摘する意見が挙がった。

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