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【三重「正論」懇話会詳報】八木秀次氏講演「男系継承こそ天皇たるゆえん」

三重「正論」懇話会で、皇位継承のあり方について語る八木秀次・麗澤大教授=津市
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 津市で10日に開かれた三重「正論」懇話会の第12回講演会で、麗澤(れいたく)大学の八木秀次教授が「御(み)代(よ)替わりに当たって考えておくべきこと」と題して講演した。天皇陛下の生前でのご退位が皇室典範特例法によって実現する理由を解説。また、初代神武天皇から例外なく行われてきた男系継承こそが、天皇の地位を保証する源であることを論じた。要旨は次の通り。

 個人として表明

 天皇陛下は平成28年8月8日、高齢による身体の衰えにより全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが難しくなる、などの理由で退位の意向を示されたと理解できる「おことば」を述べられた。

 おことばの中で陛下は「天皇という立場上、現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら、私が個人として、これまでに考えてきたことを話したいと思います」と述べられた。

 天皇としてではなく個人の立場とされたのは、憲法4条1項で、天皇は国政に関する権能を有しないと規定されているからだ。皇室典範は終身在位制を採っており、退位を認めていない。天皇は制度を変える権限を持っていないので、国民の理解により、退位を実現する法改正を望むということが示唆された。

 終身在位制の理由

 皇室典範が、崩御まで天皇の位であり続ける終身在位制を採っているのはどうしてか。

 生前退位は過去に58例あるが、退位した後に上皇や法皇として時の天皇よりも実権を振るったり、天皇派と上皇派に分かれて対立したりするケースがあった。こうしたことが明治時代に皇室典範をつくる際に指摘され、皇室が政治的対立に巻き込まれないようにするためには終身在位制がよいという結論に達したのだ。現在の皇室典範をつくる際には、生前退位を認めると当事者の即位拒否や短期間での退位を招き、皇位の安定性を揺るがさないかと懸念された。

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