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【JR脱線事故13年】悲しみを背負った街-目撃者の現場住民も「関係者」 家の前で電車が…僧侶ら思い聞き取る

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【JR脱線事故13年】
悲しみを背負った街-目撃者の現場住民も「関係者」 家の前で電車が…僧侶ら思い聞き取る

JR福知山線脱線事故の現場付近。保存・整備が進んでいる=平成30年3月、兵庫県尼崎市(本社ヘリから) JR福知山線脱線事故の現場付近。保存・整備が進んでいる=平成30年3月、兵庫県尼崎市(本社ヘリから)

 平成17(2005)年4月に兵庫県尼崎市で起きたJR福知山線脱線事故を、現場の周辺住民らがどう受け止めているかを調べる聞き取り調査が進んでいる。事故を目撃したり負傷者の救助に当たったりした住民は多く、悲嘆に近い感情を抱えている人もいるという。25日で事故から13年。研究者らは「時間が経過した今だからこそ、語ることできる思いがある」と話している。

 調査を行っているのは、天理医療大の助教、山本佳世子さん(37)=死生学=と同市の西正(さいしょう)寺副住職、中平了悟さん(40)。山本さんは、平成22年の上智大グリーフケア研究所の設立当初から7年間、研究員を務めた経験がある。昨年3月、中平さんが西正寺で行った社会問題を考えるイベントで講師を務めたことを機に、聞き取りを始めた。

 イベントのテーマは「『街が背負う悲しみ』とそこで暮らす私たちの心」。電車が衝突した現場のマンションをどうするかが議論されていた時期だったが、当事者でないと議論に加われなかった。イベントでは現場近くの住民として事故にどう向き合っているかを改めて語り合ったという。

https://www.youtube.com/watch?v=YtoGGZocpSo

 山本さんらはすでに参加者19人のうち7人から事故当時の体験や心理状態を聞き取っており、今後は対象者を増やして論文にまとめる。山本さんは「周辺住民はケアの対象者としてはこれまで見落とされがちだった」と指摘。中平さんは「遺族や負傷者に遠慮して思いを語ることができなかったが、(事故に)向き合ってきた住民がいることを知ってもらいたい」と話している。

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