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【熊本地震】「思い出したくないけど忘れられない」本震2年、鎮魂願う 復旧途上の阿蘇地域

家屋倒壊で亡くなった高田一美さんの自宅跡を訪れ、花を手向ける母親の郷テルミさん(手前右)=15日、熊本県南阿蘇村
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 震度7を2度観測した熊本地震は16日、2度目の激震「本震」から2年を迎えた。多くの犠牲者が出た熊本県・阿蘇地域の現場では住民らが鎮魂を願った。道路や鉄道などインフラ復旧は途上にあり、住民流出への懸念も出ている。

 本震は平成28年4月16日午前1時25分に発生。建物倒壊などによる「直接死」は県内で計41人、うち南阿蘇村は土砂崩れもあり16人に上った。村中心部と熊本市方面を結ぶ国道325号の阿蘇大橋が土砂崩れで崩落し、熊本と大分を結ぶ国道57号とJR豊肥線の寸断が続いている。

 一時孤立状態となった立野地区の新所集落では16日、土砂崩れで犠牲となった片島信夫さん=当時(69)=と妻、利栄子さん=同(61)=の自宅跡を江藤俊雄区長(68)ら約30人が訪れ、黙とうした。

 15日には家屋倒壊で亡くなった別の集落の高田一美さん=同(62)=の親族6人が自宅跡などに花を手向けた。母親の郷テルミさん(82)は「(地震のことを)思い出したくないけど、忘れることができない」と涙をぬぐった。

 立野地区は、村中心部につながる村道の応急工事が昨年完了。同10月末に全360世帯880人を対象とした長期避難世帯の指定が解除されたが、土砂災害の危険があるとして転出する人も。江藤区長は「復興はまだまだ途上だが、もう一度集落を元通りにするため、住民同士で話し合っていきたい」と語った。 16日は、震災関連死に20人が認定された阿蘇市の庁舎前でも佐藤義興市長をはじめ職員約30人が黙とうした。佐藤市長は生活再建に向けた取り組みをさらに加速させるよう呼び掛けた。 2度の激震で震災関連死を含め43人が犠牲となった益城町の木山仮設団地には竹灯籠が並べられ、被災者らが本震の発生時刻に手を合わせた。

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