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【脳を知る】認知症 食べたことを忘れる方への対処法

認知症で、食事をしたことをすぐ忘れる人にはどう対処したら…
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 「食事をしたのを忘れて、いくらでも食べて困っているんです」

 私の外来に通院されているアルツハイマー型認知症の女性の所のお嫁さんが、診察室でおっしゃいました。食事をした後でも、机にある食べ物はもちろん、棚や冷蔵庫の中の物まで食べてしまうとのことでした。お嫁さんが「さっき食べたでしょ」と言っても、本人は「まだ食べてないわよ」と口調が荒くなるようでした。

 お嫁さんにはできるだけ本人を否定するような言い方はしないようにしてもらい、食べ物も本人の目につきにくい場所に置くようにして、それでも食べてしまう場合は「命に関わることでなければ、食べてもいい」と思うくらいの心構えでと説明しました。本人のいらいらしたり、不安になったりする気持ちが、どんどん食べてしまう過食につながる場合もあるので、私の方からは少し気持ちが安定するように薬の調整も行いました。そうすることで、食べ過ぎるという症状が少しずつ改善していきました。

 アルツハイマー型認知症の方には、食べたことを忘れてしまったり、満腹中枢の働きが衰えることで満腹感が得られなかったりするため、食べすぎる方がいます。「食べたでしょ」と相手を叱りつけるような言い方をしてしまうと、本人は食べてないと思っているので、よけいに混乱して暴言や暴力につながる場合があります。家族はできるだけ否定しないように「もうすぐ作りますから待ってください」と言ったり、「お茶でも飲んでいてください」と茶菓を出したりして、本人が安心できるように言ってあげてください。

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