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【今週の注目記事】サッカー日本代表監督就任・西野氏のサッカーをひもとく3つのキーワードは…

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【今週の注目記事】
サッカー日本代表監督就任・西野氏のサッカーをひもとく3つのキーワードは…

2005年12月、G大阪を率いてJ1を制した西野朗監督(森本幸一撮影) 2005年12月、G大阪を率いてJ1を制した西野朗監督(森本幸一撮影)

 サッカー日本代表の後任監督となった西野朗(あきら)氏(63)。ワールドカップ(W杯)ロシア大会の開幕まで約2カ月の時期にチームを任された西野氏の目指すサッカーとはどんなものか、2002年から10年間指揮を執ったG大阪時代のエピソードや語録からひもとく。(北川信行)

「タフ」を求めて

 西野氏就任当時のG大阪は後にアジア王者となったような強豪ではなかった。02年の年間順位は3位だが、03年は前期が12位、後期が7位。観客動員もJ1の16チーム(当時)中、15位と低迷していた。

 巻き返しを期した04年のシーズンを前に、西野氏が選手に訴えたのは「大人のサッカーをしよう」だった。中身について、西野氏は「流れを読み、追加点を奪う貪欲さをつくること。場合によってはしのぎきることもやれる。そういうサッカー」と説明していた。

 今でも頻繁に口にする「タフ」も、そのころからのキーワードだ。意味について尋ねると「タフはタフだよ」としつつ「たとえば、つま先にボールが触れるか触れないか…。それで得点が決まったりする。そこは気持ちの問題」と解説した。

 解任された前任のハリルホジッチ氏が目指した「球際の強さ」と似通った部分があるが、おそらく、日本代表でも真っ先に選手に求めるのは「タフ」だろう。当時、西野氏は「チームにタフさを生み出すには、人で変えていくしかない」とも話していた。代表チームでも、新たに招集する選手が出てくるかもしれない。

スペクタクル貫く

 西野氏率いるG大阪は05年に初のリーグ優勝を果たした。強力な外国人FWを前戦に据え、中盤では日本代表の遠藤保仁が攻撃のタクトを振る。守備陣は日本代表主将の宮本恒靖がまとめていた。

 ただ、攻撃偏重の感が強く、シーズン終盤はもたついた。それでも、自身の攻撃的なスタイルを貫いた理由を「守って1-0で勝てばいいと考えている監督は少ない。現役時代にDFやGKだったとしても、指導者になったら(観客が見ていて楽しい)スペクタクルなサッカーを目指すもの」と話した。

 背景にあるのは、サッカー王国ブラジルを破る「マイアミの奇跡」を演じた1996年アトランタ五輪での苦い思い出だ。勝利を挙げながら、守備的な采配が非難された。「いける相手じゃないし、いける試合でもなかった」と振り返りつつ、忸怩(じくじ)たる思いをのぞかせていた。

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