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「身を切る」改革はポーズだけ? 一度決めた「定数削減」覆し「増員」決めた三重県議会に非難囂々
ベテラン議員らの解説を総合すると、その理由はこうなる。
南部の各選挙区は自民と民進系(新政みえ)が共存し、議席を分け合っている。定数削減には双方とも危機感を持っているが、今の政治状況からみて不利なのは民進系だろう。三重県議会は民進系が多数を占め、全国で唯一議長ポストを握る牙城。自民は南部の定数減をテコに勢力図を塗り替えたい。民進は阻みたい-。
定数問題の背景には、こうした構図があるというのだ。
そして迎えた本会議。蓋を開けてみると、民進系は定数増に賛成15人、反対3人で、1人が退席。一方、自民は南部選出の4人が賛成したものの、13人が反対した。前回の削減条例可決の際の投票行動と矛盾する議員もおり、議会は混乱。これを機に民進系、自民とも会派は分裂した。