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【今週の注目記事】「この町に住む日本人女性」ライシャワー元駐日米大使夫人に手紙を出したら電話が…

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 彼女は岡山で手術を受け、横浜でケモ治療を受けた。由美さんの場合は、1回のケモ治療でお岩さんのようにバサバサと脱毛が始まり、嘔吐(おうと)に苦しみ、激痩せのため立ち上がることもできなかったそうだ。鹿児島の実家近くにあるクリニックに移り、カルテを受け取りに行くと、担当の女医から「ガン難民ですね」と皮肉られたそうだ。

 初めて聞く嫌な響きの言葉。患者を治療できても、落ち込むガン患者の心理状態を全く理解できない医者もいる。由美さんは現在、半年に一度、検査を受け続けている。

 由美さんは、高額な医療費にも愚痴一つ言わず優しく支えてくれたご主人から、東京の料理学校を辞めて「ボストンで働きたい」と打ち明けられ、「やっと、これで恩返しができる」と喜んで一緒にボストンにやってきた。ボストンの一等地にある日本の有名なお茶屋が出したカフェで2人力を合わせて働いている。その姿を見るのは心底うれしい。

 私は由美さんの経験談を仰ぎ、治療が始まる前にと、病院からもらった資料から選んだカツラのお店に急いで出かけた。「仕事をする身として脱毛姿は見せられない」

 ところが、考えてもいなかった問題にぶつかった。髪の色は選べても、全てカツラは西洋人用に作られている。頭の鉢が大きい日本人の私には、選択の余地がなく、なんとかかぶれる黒髪のストレートヘアのものを、保険が負担してくれる300ドルで手に入れた。

 次はカツラを顔の輪郭に合わせてカットする作業だ。長年の付き合いがある美容師の田中史子さんを尋ねると、「人工毛のカットはしたことがないんです」との返事だった。しかし、史子さんは福岡県にある美容室「ゆとり炉の木」やウィッグサロンを経営する師匠に電話かけ、アドバイスを仰いでくれた。

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