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【今週の注目記事】「この町に住む日本人女性」ライシャワー元駐日米大使夫人に手紙を出したら電話が…

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【今週の注目記事】
「この町に住む日本人女性」ライシャワー元駐日米大使夫人に手紙を出したら電話が…

米ボストンの風物詩である冬の大雪で路上駐車した車の上に積もる雪=2018年3月(AP) 米ボストンの風物詩である冬の大雪で路上駐車した車の上に積もる雪=2018年3月(AP)

 英語が下手な私は電話での会話が一番苦手だった。家の電話のベルが鳴り、おずおずと受話器を取ると「ハル・ライシャワーです。お手紙を読みました」と歯切れのいい日本語が聞こえてきた。ライシャワー元大使のハル夫人が電話をかけてきてくれたのだ。

 手紙を出して4日目のことだった。

◆       ◆

ここからは私のがんの治療に関するお話です

 「ステージ4です。このがんと一生付き合っていかないといけません」

 がん専門医のグンツール氏からこう告げられた後、診断に同席してくれた高山賢哉先生と吉岡淳先生を誘って、米ボストンのなじみの焼き肉店に寄った。遠慮がちに箸をつける2人に「もっと勢いつけて、男でしょう!」と活を入れ、「ところで、いつから髪の毛が抜けるの」と脱毛について質問を矢継ぎ早にした。

 というもの、ボストンに住む親友の益山由美さんの母親が頭髪1本残っていない由美さんの姿を見て泣き崩れたと聞いていたので、気がかりだった。

 すると、高山先生は「人それぞれですが、朝起きたときに髪の毛が枕にたくさんついているので気づきますよ」と言いながら、私の顔を見つめ「僕、新田さんははげない気がするのです」と付け加えた。

 先生に「理由は」と聞くと、「説明できないのですが、そんな感じがするんです。今までに1人だけ抜けなかった女性患者がいました」と答えた。

 由美さんは卵巣がんで大きな手術を受けた後、ケモ治療(抗ガン剤治療)を受けていた。由美さんの経験話を聞くことで、治療の辛さをインターネットで検索する必要もなかった。

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