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【今週の注目記事】「この町に住む日本人女性」ライシャワー元駐日米大使夫人に手紙を出したら電話が…

米ボストンの風物詩である冬の大雪で路上駐車した車の上に積もる雪=2018年3月(AP)
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▼(8)英語できない日本人が直面する壁…から続く

 米ボストンで見つけた一軒家のアパートの2階に住むグレースや近所の奥さんたちは日中の仕事で、ウエートレスの私と働く時間帯が異なり、会って話す機会を多くもつことは難しかった。

 日本レストランで客と話す英語も限られている。「これでは英語の上達は望めない」と人が大勢集まり雑談できる場所を思案していると、数軒先のカトリック教会が頭に浮かんだ。

 信仰心など全くないまま、日曜日に出かけてみた。神妙に椅子に座っている私と目が合う信者たちは、温かいほほ笑みを投げかけてくる。違う目的で来た私は、居心地が悪かった。

 神父さんによる教えは難解で、子守歌を聞いているような眠気が襲ってきたが、せき払い一つしない静寂な空気の中、立ち上がって出ていくこともできない。終わった後、数人の女性たちから「ようこそ。どうぞ」と地下のホールに誘われ、信者たちの手造りクッキーをコーヒーと一緒にいただいた。

 白人ばかりの中に突然飛び込んできた東洋人の私に皆は話しかけてくれる。「どこから来たの」「いつ来たの」「アメリカは好き」などなど。

 日本語だと何人もの人々と一緒に会話ができるが、英語となると1人が話す文章を必死の思いで耳で追うのが精いっぱい。何とか意味を理解するころには、別の人が話しかけてくる。

郵便局で英会話勉強

 これではもう何が何だか分からなくなってくる。その上、神父さんまで近づいてきて歓迎の言葉をかけてくれるので、よけい萎縮してしまう。私はコーヒーのカップを持ったままニコニコしていたが、心中は罪の意識で落ち着かない。2度と行くことはなかった。

 次に思いついたのは、徒歩数分の郵便局。今日では想像もできないが、当時は暇な支局で、局員も数少ない。

衝撃の出会い…「偶然でなく、運命かも」手紙を出して4日目に

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