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【西論】森友問題と財務省 公僕を名乗る資格があるか

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【西論】
森友問題と財務省 公僕を名乗る資格があるか

衆院予算委員会の証人喚問で答弁に立つ佐川宣寿前国税庁長官=3月27日、衆院第1委員室(斎藤良雄撮影) 衆院予算委員会の証人喚問で答弁に立つ佐川宣寿前国税庁長官=3月27日、衆院第1委員室(斎藤良雄撮影)

 いたずらに時が過ぎる。

 森友学園文書の改竄(かいざん)をめぐり、当時財務省理財局長だった佐川宣寿(のぶひさ)前国税庁長官の国会での証人喚問から2週間がたった。

 佐川氏は刑事責任を問われることを理由に詳しい証言を拒み、喚問ではほとんど何も明らかにならなかった。財務省も、国会で求められた改竄についての中間報告に応じていない。改竄がどう指示され実行されたか実態はわからず、口裏合わせ要求の事実も出た。

 ◆優先課題は北朝鮮問題

 異様な事態である。財務省を批判する前に、原則論を述べる。

 国が置かれた状況は常に変化する。ときどきの情勢に応じて国が向き合うべき課題に優先順位が生じるのは、理の当然だろう。現在でいえば北朝鮮問題が日本にとっての優先課題であることは、衆目の一致するところではないか。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の戦術転換によって、表面的には緊張緩和の様相を呈している。しかしうのみにはできない。北朝鮮が国是のように続けてきたミサイル、核開発を簡単に手放すと見るのは希望的観測に過ぎる。

 中国の習近平国家主席との会談で、金氏は韓国と米国が「善意でわれわれの努力に応え」「段階的な歩調を合わせた措置をとるなら、朝鮮半島の非核化問題は解決できる」と述べた。非核化への何らかのポーズを段階的に見せつつ、米韓に見返りを求めるということだろう。

 北朝鮮問題は依然として、日本の安全保障の脆弱(ぜいじゃく)さと、それをもたらしている現行憲法の見直しを日本に突きつけている。敵基地攻撃能力といった自衛力を持つことを日本に妨げているのは、憲法の空想的平和主義である。

 ならば国会は全力でこの課題を議論してきたか。お寒いというほかはない。長々と時間が費やされてきたのは、相も変わらず森友問題である。この問題を議論するなといっているのではない。改竄というゆゆしい事態が明らかになった以上、事実と責任の所在を明らかにし、再発防止策を講じるべきことはいうまでもない。

 それはしかし、国政が抱える課題の重要度に応じて、すみやかに確実に行われるべきものである。森友問題に終始し、森を見て国を見ず、がごときの国会など、国会というに値しない。

 ◆職業倫理は?

 昨年来の森友騒動や、今回の自衛隊の日報問題を見ていると、まるで日本という国家が溶解し、機能不全に陥っているかのような印象すら持ってしまう。

 森友問題について、ごく率直な疑問をここで書いておこう。

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