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「なぜパパが」疑問晴れず…極刑回避に遺族悔しさにじませ 大阪・門真4人死傷

 なぜパパが犠牲に-。遺族が一番知りたかった疑問が宙に浮いたまま、望まぬ結論が示された。大阪府門真市の一家4人殺傷事件で大阪地裁が13日に言い渡した判決。父親を目の前で殺されただけでなく、自身も襲われけがを負った子供らは、極刑回避の結論に「受け入れられない」と悔しさをにじませた。

 裁判員らが死刑を選ばなかった理由の一つも、動機が解明されていないことだった。殺害された川上幸伸さん=当時(43)=の一家とは面識のなかった小林裕真(ゆうま)被告(25)。法廷では動機について「氏名不詳の3人の男に脳波を介して指示された」などと理解の困難な説明を繰り返した。

 「懲役30年」。極刑を望んでいた川上さんの妻、千春さん(45)は裁判長が冒頭に告げた判決の主文に天を仰いだ。母親の看病で実家に戻っている間、夫と子供に起きた理不尽な惨事。判決後の記者会見では「死刑にするために家族一丸となって頑張ってきた。主人が浮かばれない」と肩を落とした。

 判決理由の朗読中、検察側の席に座って涙をぬぐったり、証言台を挟んだ向かい側の被告に厳しい視線を向けたりした遺族。被告は対照的に斜め前方の裁判長を見つめ続け、感情を表に出すことなく法廷を後にした。

 「『何で』という部分だけが残った裁判。検察には控訴してほしい」。幸伸さんの遺影を胸に抱き、千春さんは訴えた。

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