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石綿労災で遺族逆転勝訴 高裁、校舎原因と認める 名古屋

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 校舎のアスベスト(石綿)が原因で中皮腫などを発症したとして、死亡した愛知県の男性教諭=当時(64)=の妻が、労災を認めなかった労働基準監督署の処分取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁(藤山雅行裁判長)は11日、請求を棄却した一審名古屋地裁判決を取り消し、男性の労災を認定した。

 一審は、男性の労働時の暴露期間は国の労災認定基準の「1年以上」を下回る8カ月程度だったとして労基署の判断を妥当としたが、判決理由で藤山裁判長は、多くの国で日本よりも緩やかな認定基準が採用されているとした上で「『1年以上』とする基準の医学的根拠は明確とはいえない」と指摘した。

 また認定基準を踏まえても「暴露期間はさらに長かった可能性が否定できない」として病気との因果関係を認めた。

 判決後に記者会見した原告側代理人弁護士は「学校でのアスベストの暴露を理由とした労災認定は珍しく画期的な判決だ」と評価。厚生労働省は「判決内容を確認し、関係機関と協議して今後の対応を判断したい」とコメントした。

 判決によると、男性は平成13年に死亡するまでに計30年間以上、名古屋市千種区に中学、高校課程がある愛知淑徳学園に勤務。校舎にはアスベストが使われていたが、名古屋東労基署は労災と認めなかった。

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