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【受刑者逃走】部屋に鍵なし、窓に鉄格子なし…“開放刑務所”、緩い監視で脱走事案も突出、17件・20人

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【受刑者逃走】
部屋に鍵なし、窓に鉄格子なし…“開放刑務所”、緩い監視で脱走事案も突出、17件・20人

松山刑務所大井造船作業場=9日、愛媛県今治市 松山刑務所大井造船作業場=9日、愛媛県今治市

 松山刑務所大井造船作業場は、民間の造船工場の敷地内に昭和36年に開所された全国でも珍しい開放的処遇施設だ。収容対象は、共同生活が可能で協調性がある初犯、45歳以下の“模範囚”。定員52人で現在、21~44歳の男性20人が収容されている。

 最大の特徴は、受刑者が暮らす5階建ての寮舎の各部屋に鍵はなく、窓に鉄格子もないこと。刑務官15人が勤務しているが常時監視はなく、寮舎玄関の鍵も内側から開けられるという。寮舎は工場敷地の北端にあり、高さ約2メートルのフェンスを越えれば一般道に出られる。

 鍵や塀などの「ハード」で拘束しないこうした施設は、集団生活を通じて自立心と協調性を育むことが再犯防止につながるとして昭和30年代から整備され、現在、国内では大井を含む4カ所。

 大井の受刑者は工場の一般従業員とともに作業に従事しており、溶接などの資格取得も可能だ。法務省によると、刑事事件の平均再犯率が41・3%(平成23~28年)なのに対し、大井は6・9%(同)と著しく低い。

 一方で、大井では開所以降、今回を含めて17件20人の逃走事案が発生。全国の矯正施設184カ所で平成元年~29年度に発生した逃走事案は28件だが、大井はうち5件と突出している。

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