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【動画・JR脱線13年】10回目「命」の花文字 現場近くの松本さん「一生の仕事」

脱線事故現場近くの畑に浮かび上がった「命」の文字=8日午後、兵庫県尼崎市(本社ヘリから、沢野貴信撮影)
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 平成17年4月25日に発生した兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故の現場近くに、今年もダイコンの花で描いた「命」の文字が浮かび上がった。犠牲者を追悼しようと、近くに住む農家、松本三千男(みちお)さん(82)が手がけている。今年で10回目を迎えたが、「一生の仕事やから」と今後も続ける決意だ。(中井芳野)

 「今年もよう咲いてくれた」。今月5日、現場マンションの南西約300メートルのJR線路沿いにある農地。松本さんは咲き誇るダイコンの花にそっと手を触れた。通過する電車の乗客や運転士らから縦約30メートル、横約25メートルの花文字がよく見えるようにと、周りの雑草を丁寧に刈っていった。

 あの日の光景が今も目に焼き付いて離れない。歯医者で治療を終えて帰宅すると、ヘリコプターや救急車のけたたましい音が聞こえた。現場に向かったが大勢の救助関係者がいて近づけず、近くのマンションに駆け上がった。「こんなことがあってええのか」。大破した車両や遺体にかぶせたとみられるビニールシートの数々に衝撃を受けた。

 事故後、電車の乗客らの癒やしになればと、線路沿いの畑でレンゲや菜の花を育てた。事故から丸3年となる20年4月25日、障害者施設に貸していた畑の一部でダイコンの白い花を見つけた。「4月25日に咲く白い花なら犠牲者の供養になるはずや」と新たにダイコンを植えることにした。

 「命を大切に生きてほしい」との思いを込め、白い花が「命」の文字になるよう種をまいた。翌21年からは線路沿いの花文字が4月の“風物詩”となった。

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