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【関西の議論】泳ぐイノシシ、琵琶湖にも…「源氏落ち武者の島」に渡って定住、深刻被害も打つ手なし

沖島(後方)付近の琵琶湖を泳ぐイノシシ。こうやって生息域を拡大している(平成29年5月、布施幸子さん、奥村ひとみさん提供)
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 琵琶湖に浮かぶ最大の島、沖島(おきしま)(滋賀県近江八幡市)。国内唯一、そして世界でも珍しい淡水湖の有人島だ。平安時代末期の保元・平治の乱で落ち武者となった源氏側の武士7人が住み着いて島民の先祖になったと伝わる由緒ある島。そこに近年、野生のイノシシが押し寄せ、農作物の被害が拡大している。島には本来、イノシシはいなかったが、対岸から湖を泳いで上陸し、定住しつつあるという。何が起きているのか。(杉森尚貴)

サツマイモが全滅

 島に異変が起き始めたのは平成28年ごろ。サツマイモ畑が荒らされる被害が相次いだのだ。

 「漁の合間に育てたサツマイモだったのに…。悲しかった」。島に住む小川幸子さん(65)はこう嘆く。約10平方メートルの畑で育てたサツマイモがほぼ全滅。土が掘り返され、イノシシとみられる足跡が残されていた。

 沖島は赤土が特徴で、糖度の高いサツマイモが収穫できる。サツマイモを使ったソフトクリームは観光客に人気だ。「まさかイノシシが犯人だったとは。泳いできたと聞いてびっくりした」と小川さんはいう。

困難な対策

 沖島は周囲約7キロ、面積約1・5平方キロで大半は山林。近江八幡市の湖岸の沖合約2キロに浮かぶ。人口は280人(3月末)。豊かな自然環境が残り、近年は観光スポットにもなっている。

 かつて織田信長など時の権力者から漁業の特権を与えられ、現在も主要産業は漁業だ。そのかたわら、農作物をつくる家も多く、一部の平地を使ってサツマイモやタマネギ、キャベツなどが栽培されている。

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