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【浪速風】さよならさくら、また来年(4月7日)

彦根城堀の桜=5日午後、滋賀県彦根市(永田直也撮影)
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 今年の桜は咲くのも散り始めるのも早かった。花見が思惑通りにいかなかった人は多いだろう。この週末に桜祭りのイベントを組んだ地域もある。小欄の自宅近くもそうなのだが、盛りはとうに過ぎている。4月早々に行われた昨年は花が遅く、1週遅らせたのに 

 ▼気落ちもしようが、名残を楽しんでほしい。こればかりはだれの責任でもない。自然のままに咲く桜の罪でもない。「散る花を惜しむ心やとゞまりてまた来ん春の種になるべき」(西行)。日本人はむかしから散る花を惜しみ、次の春を心待ちにしてきた。「種」を「誰」とした本もある 

 ▼先週末、奈良公園に花見に行き、外国人が多いのに驚いた。こんな美しい国に暮らす日本人を、うらやんでいるのでは。一昨日朝刊の「朝の詩(うた)」には、西行の時代と変わらない心がうかがえて、思わずほほえんだ。「でも川面を/見てごらん/花筏(いかだ)だよ/散っても散っても/まだ美しい/さよならさくら/また来年」

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