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【浪速風】職人技を手にする喜び

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 目当てがあって梅田の阪急百貨店の「日本の職人展」をのぞいた。20回を数える息の長い催事で、全国各地からさまざまな分野の職人が実演販売している。鮮やかな手仕事は、見ていてあきない。「職人というのは、職業ではなく、生き方だと思う」と、永六輔さんが「職人」(岩波新書)で書いている。

 ▼技術が進歩すると、企業は効率を求め、コスト削減に目が向く。新幹線「のぞみ」の台車の亀裂や、神戸製鋼などで相次いだデータ改竄(かいざん)で「ものづくり日本」の危機が叫ばれたのは、そのせいではなかったか。職人の熟練の技は効率化できない。努力と年季で身につけるしかない。

 ▼大量生産はできないが、ものを作るだけでなく、工夫して奥義を極める喜びがある。近年、職人の世界に飛び込む若者が増えているそうだ。かねて愛用している北海道の鞄メーカーの小銭入れを買った。堅牢(けんろう)なタンニンなめしで、「革は隅から隅まで大事に使う」がモットーという。

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