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【夕焼けエッセー】おばあちゃんのフラふらステップ

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 平成30年元旦、戌(いぬ)年、年女の私

 十年日記の年頭にあたり“抱負”の欄に「健康のため、認知症予防のため、フラダンスを習い、極力歩く」と書いた。

 前年12月、コミュニティーセンターでフラダンスの無料講習会が2回開かれ、年齢さまざまの約15人が参加した。

 日本語歌詞のやさしい愛の曲で、手話やステップの説明を受けながら、何回も何回も、繰り返す。1時間もたたないうちに汗ばみ、楽しいけれどへとへとふらふらである。

 みんなと座り込みお茶を口にしながら先生方の踊りを尊敬のまなざしで見つめる。手話の指先の動き、しなやかな腰の振り、ステップ、素晴らしい笑顔。

 “2つのことを同時にすれば認知症の予防になる”の言葉がよぎる。腰痛も克服できるかもしれない。苦手の散歩も往復30分は歩ける。

 裸足なのは大地からエネルギーをいただくからだとか知らないことがいっぱい。歌詞からハワイ語も覚えられそうだ。

 「やりなさい」と夫も背を押してくれ入会を決めた。遠くにいる孫達に負けず、おばあちゃんもまじめに楽しく続けるよ。

 元気であれば数年で米寿。祝いの席でよろめかず精いっぱいの笑顔で、それなりの踊りを披露している自分を想像してみる。拍手をしている家族の中心には95歳になる健やかな夫の姿も見える。

 “踊りたい”。フラの魅力にときめいて84歳の新春(はる)を踏み出す。

上原朝子(ともこ)(84)高松市

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