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【エンタメよもやま話】スタバ、マック…文化侵略ではない カトリック総本山が米資本を歓迎する戦略とは

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【エンタメよもやま話】
スタバ、マック…文化侵略ではない カトリック総本山が米資本を歓迎する戦略とは

マクドナルドが2016年12月30日、店をバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂の近くにオープン。大きな反発が起きていることを伝える英紙インディペンデント(電子版2017年1月4日付) マクドナルドが2016年12月30日、店をバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂の近くにオープン。大きな反発が起きていることを伝える英紙インディペンデント(電子版2017年1月4日付)

 彼を含むバチカンの代表団は昨年10月、イタリアのローマで「青少年、信仰、職業別」をテーマに教会や司教と会合を持ちましたが、それに先立ち、バチカンの関係者と意見交換を行いました。

 そして、そうした会議での意見を反映した作業文書(司教たちが使うものらしい)の内容を発表する記者会見で、教会はよりオープンで透明性が高く、(神や信仰への)献身さが(今より)軽減されることを望んでいると述べました。

 そして、この作業文書は、女性や若者たちに教会で存在感やリーダーシップを発揮してもらわねばならないとも明言していたのでした。

 バチカンもカトリック教徒たちも、自ら意識改革が必要であると自問自答し始めたことを示す興味深いお話なのですが、ここまで読んだみなさんは「何でこの話がスタバやマクドと関係あんねん」と思ったはずです。

 だがしかし。昨今のバチカンと、こうした米国初の飲食・ファストフードチェーンを巡る動きを知れば、見方が変わると思います。

 ここでバチカンについて簡単に。正式な名称は「バチカン市国」。イタリアのローマにある広さ0・44平方キロメートル、人口約800人という世界最小の国家で、ローマ法王庁が統治する世界のカトリック教会の「総本山」で知られ、サン・ピエトロ大聖堂に代表されるように、国全体がユネスコの世界遺産に指定されています。

 そんな小さい国土とは裏腹に、世界の宗教界を動かす最重要国家に、わざわざ進出しなくてもいいのに、マクドがお店を出したのです。騒ぎになるのは当たり前ですね。

■マクドナルド出店…カトリック枢機卿は「不健康! 恥ずべき店!」

 昨年の1月5日付のシンガポールの日刊紙ストレーツ・タイムズや、その前日付の英紙インディペンテントや米CBSニュース(いずれも電子版)などが報じたのですが、マクドが2016年の12月30日、サン・ピエトロ大聖堂の近くにお店をオープンしたのです。

 マクドの進出計画が明らかになったとき、エリオ・スグレッチャ枢機卿(すうききょう)は、地元の大手日刊紙ラ・レプッブリカに、マクドはローマ料理の伝統とは一線を画すもので、健康的ではないとの考えを示した上で「ここにできるメガ・サンドイッチ店は恥ずべきものである」と憤慨(ふんがい)。

米国グローバリゼーションの象徴…

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