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日本のオリーブ栽培110年、海外に負けない新品種や格付けも…パイオニア小豆島の挑戦

採油機に投入されるオリーブの実=香川県小豆島町
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 香川県・小豆島は国内で初めてオリーブを農産物として栽培したオリーブ発祥の地として知られる。今年は栽培110年の節目で、すでにさまざまな新しい試みが始まっている。オリーブオイルの中で最も高い品質規格を持つ「エキストラバージン・オリーブオイル」をはじめ、国内で作られるオイルは国際規格での評価の対象外だが、香川県は県産オイルの信頼を高め、普及を図るため国際規格同等の品質評価基準や適合表示を制度化。昨年には同制度のもとで国内初の新品種を開発した。さらに国際基準の官能評価パネル(テイスター)の育成も目指している。オリーブの国内栽培を先導する小豆島の取り組みを追った。

日本のオリーブ

 オリーブは国内には自生しないモクセイ科の常緑樹。一説には5~6千年前、アフリカ北海岸からシリア、トルコなどを経てギリシャへ伝わったとされる。

 日本では幕末の文久2(1862)年頃、徳川将軍の侍医、林洞海がフランスから輸入した苗木を横須賀(神奈川県)に初めて植栽した。その後、イタリアなどから持ち帰り、あるいは輸入して、東京や和歌山で植栽し、和歌山では結実をみている。

 明治12(1879)年、当時の勧農局が兵庫県の三田育種場や神戸温帯植物試験場でフランスからの苗木計約2000本を植え、同14年、国内で初めて製油と果実の加工を行った。

 農産物としての本格的なオリーブ栽培は明治41(1908)年、当時の農商務省が香川、三重、鹿児島の3県で行った試験栽培に始まる。日露戦争に勝利して拡大した北方漁場からの漁獲への対応で、ヨーロッパを手本に缶詰に使用するオリーブオイルを国内で調達するのが目的だった。

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