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【動画】弥生土器に高床建物5棟の線刻画 稲の豊作願う祭儀イメージか 

発掘された複数の高床建物が描かれた絵画土器=23日、大阪府茨木市の同市役所(恵守乾撮影)
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 大阪府茨木市郡の中河原(なかがわら)遺跡で、高床建物5棟が明瞭に線刻画で表現された弥生時代中期後半(約2千年前)の土器が見つかり、市教育委員会が23日、発表した。弥生時代の土器に描かれた建物の絵画は断片的なものがほとんどで、5棟がはっきりと描かれたケースは極めて珍しい。稲の豊作を願う祭儀をイメージした可能性もあり、市教委は当時の社会を示す一級の資料としている。

 土器は縦21・5センチ、横25・5センチで、9点の破片を接合した結果、ヘラなどで描いたとみられる線刻画が浮かび上がった。いずれも、2つの斜面からなる切妻(きりづま)屋根の高床建物で、神社建築に使われる「千木(ちぎ)」状の棟飾りが施されている。棟を大きくカーブさせたり、柱を長くしたりする誇張表現がうかがえる。大きさはさまざまだが、中央の建物は極端に小さい。

 辰巳和弘・元同志社大教授(古代学)は「いずれも貴重で神聖だった稲を納めた倉とみられ、豊作を願う祭儀を観念的に表現したのではないか。中央の建物は象徴的で、翌年にまく聖なる種もみを春まで保管したとみられ、今回見つかった土器はその種もみを入れていたと考えられる」としている。

 土器は28日から市立文化財資料館で始まる発掘速報展で展示される。6月25日まで。無料。

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