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【理研が語る】会社組織とよく似た生命システム 互いにぶつかりあったりカバーしあったり…派閥も作る? 

生命システム≒会社組織
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 生命システムは、人間社会の中では会社組織とよく似ている。

 分子を1人の社員、細胞を「課」、臓器を「部」、個体を「会社」に見立てるとしよう。課(細胞)の中では社員(分子)同士のコミュニケーションがあるし、課(細胞)同士でもある。社員がお互いにぶつかりあったり、譲りあったり、カバーしあったり、協力しあったりする。あるいは派閥を作るかもしれない。

 構成員は常に入れ替わるが、その会社としては機能し続ける。そのため、会社として機能させるためには、特定の社員に注目するだけでなく、全体としてのバランスを見てやる必要がある。会社というシステムは、ダイナミズムとロバストネス(堅牢性)を持ち合わせている。

 生命システムも同じで、私たちの「健康」とはそういったダイナミクスの中で維持されている。例えば、解熱剤を飲んだとする。われわれは最終的に「熱が下がった」というマクロレベルの現象として知覚するが、この解熱剤はいわゆる化学物質なので、実際には、この化学物質が体の中のどこかの分子に結合して、その結果「熱が下がった」ということになる。個人同士のインタラクション(相互作用)が会社としての反応(決定など)に転化するのと同じである。

 なので、「○○遺伝子」があるからといって必ず病気になるわけではないし、「□□が体に良い」とそればかり食べていても必ずしも健康になるわけでもない。多様な要因を理解した上で、全体のバランスをとってやる必要がある。

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