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【ボストンから一言(7)】「韓国語は斜め読みが難しい」 蓮池薫氏の翻訳本に感動する日韓バイリンガルの声

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 毎月、取り寄せている文芸春秋で、蓮池氏の事情を知る彼女は、売り上げに少しでも協力したいとの思いだった。

 ある年配の韓国人の話によると、韓国語の70%以上は中国の漢字からなのだそうだ。

 漢字を排した韓国では、全てハングルで書かれているため、一字、一字は平仮名を読むのと同じことで、戦前の日本語教育を受けた年配者たちは、非常に読みづらく時間がかかると嘆き、日本の本を好む。

 韓国に住む友人のR教授などは、「漢字が使われている日本の本は、急いでいるときなど斜め読みができますが、韓国の本は難しい」と話す。久しぶりに“斜め読み”という言葉を、それも韓国人から聞かされた。

 ≪話は脱線するが、こんなことを聞いたことがある。

 学生で混み合うバスの中、名札をつけた1人の男子生徒の胸元を見た女生徒たちがヒソヒソ話をしている。

 「林信中(はやし・のぶなか)」という立派な彼の名は、漢字禁止令となったためハングルで「イムシンジュ」と書かれ、意味は「妊娠中」となってしまうという。漢字禁止の影響はいろんなところに出ていたようだ≫

 蓮池さんの本を読み終えたHさんは、私たち日本人が決して気づくことのない点を指摘した。

 「原作には、同じ発音の地名や場所が多く、名前も発音が同じ人物が登場するので、どこの地か、誰が誰なのか分からなくなってしまうのです」

 「これが漢字ですと、一目瞭然なのですが、政府は実にばかなことをしました。ですから蓮池さんは、まず初めに朝鮮半島の歴史、文化、風習、地理、土地名等々、そして数多く出てくる兵や大臣たちの漢字名を探し出さないといけません。それから訳が始まるのです」

 ■著者に「翻訳本の方が面白い」と手紙

 Hさんは「想像を絶する忍耐と苦難に挑戦されたのですね」と話していた。

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