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性的マイノリティに理解を-LGBT当事者が講義 「鏡の前で顔をひっかき血だらけ」カミングアウトまでの苦悩語る 滋賀医大

大勢の学生を前に授業を行った麻倉ケイトさん。学生たちも熱心に聞き入った=大津市の滋賀医科大
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 心と体の性が一致しないトランスジェンダーの当事者が講師となり、医師を目指す学生たちに理解を促そうとする試みが、滋賀医科大(大津市)で始まっている。同大副学長の山田尚登教授は「これからの医師は患者に共感し、利他的に接する能力が必要」と意義を説明する。

 「誰にもいえず一人悩んでいた頃、ドレッサーの前で爪で顔や腕をひっかいて血だらけになっているのに、感情が爆発して覚えていないことが何回もありました」

 3年生が受講する山田教授の「性と精神医学」の特別講師として招かれた、大阪在住の女優・麻倉ケイトさんの告白に、学生らはメモを取りながら熱心に聞き入った。

 現在の医師には知識と技術だけでなく、患者への対応能力(態度)も求められるが、「そこを教えるのが一番難しい」と山田教授。同大ではこれまでにも、エイズやB型肝炎の患者らを授業に招いて生の声を伝えてきたが、講義のスケジュールの問題もあり、10年以上前からは機会がなくなっていたという。

 今回は麻倉さんの希望もあって講義が実現。男性として生まれ、心と体の性の不一致を認識した経緯や幼少期から20代でカミングアウトするまでの苦悩や葛藤、社会や学校、周囲の人との関係などについてさまざまな体験談を紹介した。またカミングアウト前後の心境の変化や、自分が今生きていることの幸せを笑顔で語った。

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