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【関西の議論】キャンパスに「問題を信じるな」の看板も出現…人生狂わす入試ミス、大学の対応は

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 「いくら解答の『例』だと説明しても、自分の解答とかけ離れていれば、不安にかられる受験生もいるだろう」。近畿の国立大学で入試問題作成に携わる教授はこう明かし、「本当に受験生のためを思うならば、想定される複数パターンの解答例を示すべきだ。しかし、それでは現場の業務量が膨大となり、現実的に不可能だ」と漏らす。また「(解答例を)公表する意義はよく分かるが、そこを徹底的にできなければ、かえって混乱を生むことになるのではないか」と危惧した。

 大学入試に詳しい桜美林大の田中義郎教授(教育学)も「難関大は、(受験生が)解答という山にどういう登り方で到達したのかを見たいはずだ」と述べ、解答例の非公表の考えに理解を示す。

 解答例の公表とは異なるアプローチで、ミス撲滅を目指す大学もある。

 一部では、過去の入試で使われた「良問」を再利用し、問題作成への労力を軽減しようとする動きが加速。岐阜大を窓口に19年から開始されたネットワーク「入試過去問題活用宣言」には、全国で100以上の国公私立大学が参加する。

 この宣言は、蓄積された過去の良問は、大学が共有すべき「共通財産」と位置づけている。参加大学は、他の参加大学の過去問題をそのまま、または一部を改変して利用することができ、岐阜大の担当者は「作問への労力を削減することは、副次的にミスを防ぐことにもつながる」と話している。

 今年の大学入試はほぼ終了したが、すでに来年の入試に向けた取り組みも求められるのかもしれない。

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