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【関西の議論】論文不正なぜなくならぬ…研究者に立ちはだかる数々の壁 

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 博士課程修了後も研究者として大学に残る道も考えたが、任期付きの助教になった先輩らの姿も間近でみてきた。「所属研究室は夜中までの勤務や土日出勤も当たり前で殺伐とした雰囲気だった。能力があったとしても、こうした中で教員・研究者として働くのは自分には無理だと思った」と振り返る。

「誘惑」に打ち勝つべし

 iPS細胞研究所は再発防止策として、これまで実施してきた実験ノートや論文データの提出をさらに強化するとした。ただ、これらに限界があることも事実だ。

 実験データの解析や図の作成は、筆頭著者のA氏が1人で行ったことを認めており、他の共著者の不正行為への関与は認められなかったと判断した。男性助教は、「このクラスの論文であれば、共著者はデータをみれば矛盾に気付くはず。データやグラフのチェックは1人で行うのではなく、複数の研究者ですべきだった」と語る。

 「データの見栄えを良くしたかった」。大学側の調査に対し、A氏はこう説明したという。男性助教は「思ったようなデータが出ず、『このデータさえあればなあ』という気持ちは研究者なら経験がある」と、研究者が一種の「誘惑」にかられる心境を吐露した。

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