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【スポーツの裏話】高木美帆はなぜ覚醒したのか 歴史を塗り替えたスピードスケート界の新女王

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【スポーツの裏話】
高木美帆はなぜ覚醒したのか 歴史を塗り替えたスピードスケート界の新女王

天才が乗り越えた挫折

 2010年バンクーバー大会の国内選考会に彗星のごとく現れた「スーパー中学生」。掛け持ちしていたサッカーも、15歳以下の女子日本代表候補になるなど才能は折り紙付きだった。

 常にメモ帳をそばに置き、練習内容や気付きをこまめに記すなど競技姿勢にも目を見張るものがあった。北海道・帯広南商業高時代は、東出俊一監督(当時)が止めるのも聞かず「今のうちから経験しておきたい」と年間60レースに出場したこともある。頭脳明晰な努力家だが、勝負には淡泊という面があった。

 14年ソチ大会のシーズンに入学した日体大で指導した青柳(あおやなぎ)徹監督は「勝利欲がなかった」と振り返る。

 出場に執念を見せる姉・菜那(日本電産サンキョー)を「そんなにガツガツしなくても…」と冷めた目で見ていたという。ふたを開けてみると、ソチ行きの切符をつかんだのは姉。自身は1枚もつかむことができなかった。

記者会見で姉妹で計5つのメダルを見せるスピードスケートの高木菜那(左)と高木美帆=韓国・平昌のメインプレスセンター(早坂洋祐撮影) 記者会見で姉妹で計5つのメダルを見せるスピードスケートの高木菜那(左)と高木美帆=韓国・平昌のメインプレスセンター(早坂洋祐撮影)

 何かを変えないといけない-。天才の心に熱いものがこみ上げた時、14年春に立ち上がったのがナショナルチームだ。ソチ大会で日本のスピードスケートは2大会ぶりにメダルなしに。個人入賞も3人だけという惨敗を喫した。不況により、これまで競技を支えてきた実業団も規模が縮小。「お家芸」の基盤が崩れ始めていた。

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