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【軍事ワールド】ロシア・プーチン大統領が発表した「驚異の新兵器群」 額面通り受け取れない理由 

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 ところが、今回のMDに対するロシアの姿勢は異なる。MDに対して「我が方もMDを」という選択肢を取っていない。高度な電子装備やミサイル誘導、そしてその実用化といった面では、もはや同じ土俵に立つのは不可能になったとみるのが妥当なようだ。

 背景に目をやれば、兵器開発の基盤となる経済面では、名目GDPでトップから米中日独英仏印と続き、ロシアは12位で韓国(11位)より下位にある。こんな状態で米国と対等の兵器群を開発・維持しようとすれば、歪(ひず)みが出るのも無理はない。

 より使いやすい核という歪み

 その歪みが、今回プーチン氏が公開した兵器群の「核偏重」だ。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は、この兵器群を「ソ連時代の防衛構想の焼き直しか、ロシアが既に作り上げているもの」として、斬新さに否定的だ。例えば南極経由の弾道ミサイルは無価値ではないが、人工衛星を打ち上げるロケット技術があれば作れるレベルのものだ。

 実際、原子力をさまざまな兵器に応用しようとの試みは1960年代には存在していた。米国では原子力を動力とした爆撃機が構想され、原子力を動力とした巡航ミサイルについても「冷戦時代に米ソとも開発を検討した」(WSJ)。

 当時は戦場の大口径砲といった戦術級兵器にすら核弾頭が用意され「原子砲」と呼ばれた。さらに米国では空対空核ミサイル「AIR2-ジーニー」という、現在の目で見れば非常識な兵器まで開発、実際に運用された。核爆弾を搭載して攻めてくる爆撃機の編隊に向けて発射し、編隊ごと吹き飛ばす(蒸発させる)。後の放射能汚染など二の次という兵器だった。

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