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被災者やがん患者らのケア「臨床宗教師」資格認定制度始まる 146人が取得

認定臨床宗教師の資格認定証を授与される修了者=5日、東京都千代田区の上智大(小野木康雄撮影)
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 東日本大震災を機に養成が始まり、被災者やがん患者らのケアに当たる「臨床宗教師」の資格認定制度が5日、新設された。日本臨床宗教師会(島薗進会長)の取り組みで、5年ごとの更新制。初回は146人が認定臨床宗教師となった。震災から7年となるのを前に、悲嘆や苦悩を和らげる専門職としての宗教者の活動が、新たな段階に入る。

 臨床宗教師は、東日本大震災で宗教・宗派を超えた宗教者の有志が結集し、協力して犠牲者の追悼や遺族のケアに当たったことがきっかけで誕生した。東北大が平成24年度に養成を始め、龍谷大や高野山大などが追随。今年3月末までに7大学で延べ261人が研修を修了する見込みだ。

 修了者はすでに被災地や医療・福祉機関などで活動を始めているが、宗教への偏見などから協力を拒まれるケースもあり、布教や宗教勧誘を目的としない公共性の高い職種であると証明する必要があった。

 このため、養成に取り組む各大学の研究者や各地の修了者らが28年2月に日本臨床宗教師会を設立。研修プログラムを精査するなど、資格化への準備を進めていた。今後は医師や看護師など、ほかの専門職との協力をさらに進める。

 5日は上智大で資格認定証の授与式が行われ、修了者のうち希望した126人と、先駆者として300時間以上の臨床経験のある20人が認定臨床宗教師の資格を取得した。島薗会長は「日本の宗教界と社会の未来に大きく関わる歴史的な日。精進と活躍を祈ります」と激励した。

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