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【新幹線台車亀裂】「疲労破壊」が原因、川重が鋼材削り強度不足に JR西

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【新幹線台車亀裂】
「疲労破壊」が原因、川重が鋼材削り強度不足に JR西

重大インシデントとなった新幹線のぞみ34号の台車の構造 重大インシデントとなった新幹線のぞみ34号の台車の構造

 昨年12月に運行中の博多発東京行き新幹線「のぞみ34号」(N700系)の台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題で、JR西日本は28日、川崎重工業が平成19年に台車を製造した際、鋼材を削り過ぎて強度に問題が生じ、「疲労破壊」が起きたのが原因と考えられるとする調査結果を発表した。問題となった台車枠の厚さは最も薄い箇所で設計基準の7ミリより2・3ミリも薄い4・7ミリだった。また削り過ぎによって鋼材の厚さが設計基準に満たないものが、ほかに100台あることも判明。JR西は今後、台車を順次取り換えるという。

 調査結果によると、亀裂が見つかった台車枠は、厚さ8ミリの鋼材を折り曲げて作っていた。川崎重工業は、その台車枠に車軸を介する「軸バネ座」という部品を溶接する際に、両方の部材の接着面が平らになるように台車枠の鋼材を削る作業を施していたというが、強度が不足する恐れがあるとして本来、禁止された作業だった。

 JR西によると、台車枠の厚さは加工後は7ミリ以上必要としており、問題となった台車枠の最も薄い箇所はこの基準よりも2・3ミリ薄い4・7ミリだった。また、問題の台車枠には追加の溶接も施されており、製造時点で傷が生じていたと推測されることも分かった。

 このほか、昨年12月のトラブルよりかなり以前にできていたとみられる亀裂も確認。JR西は、この溶接部分を起点とし、疲労破壊に至ったとする見解を示した。

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