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【関西の議論】凍死の熱帯魚が大量漂着、サンゴは白化…あまりの寒さが引き起こす海の異変

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【関西の議論】
凍死の熱帯魚が大量漂着、サンゴは白化…あまりの寒さが引き起こす海の異変

凍死して北浜海岸に漂着した熱帯魚など(久保田准教授提供) 凍死して北浜海岸に漂着した熱帯魚など(久保田准教授提供)

 熱帯魚は海水温が14度を下回ると凍死する恐れがある。同実験所の付属施設の京大白浜水族館が取水している海水の温度は、1月25日以降14度を下回る日が3週間以上続き、27、28日には11度台にまで低下した。

サンゴも白化

 海水温の著しい低下は、熱帯魚だけでなく、白浜の海を色とりどりに彩るサンゴにも深刻な影響を及ぼしている。

 久保田准教授の調査では、2月上旬には、同海岸近くにある瀬戸漁港周辺でサンゴの白化を確認した。サンゴには本来、「褐虫藻(かっちゅうそう)」という藻類が共生している。褐虫藻は光合成を行うことで酸素と栄養分をサンゴに供給し、サンゴは光合成に必要な二酸化炭素を褐虫藻に供給する。この褐虫藻が低水温などの影響で抜け出してしまうと、サンゴの茶や緑色が抜け落ちる「白化現象」が起きる。この状態が長引き、褐虫藻が戻らないとサンゴは死滅する恐れもあるという。

 同海岸では、昨夏にもサンゴの白化現象が発生。今回とは逆に海水温の上昇によって褐虫藻が抜け出したことが原因で、大規模な白化現象となったが、秋頃から回復していたところだった。久保田准教授は「夏冬とサンゴの白化が続くのは異常だ」と指摘する。

寒波と黒潮の大蛇行

 熱帯魚を凍死させ、サンゴを白化させるほどの海水温の低下。久保田准教授は、1月ごろからの寒波に加え、暖かい海流の黒潮が紀伊半島から遠ざかる「黒潮大蛇行」が重なったことがその原因だと分析する。

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